念願のーー!!!最推し文豪だんくんのモデル檀一雄さん処女作ーーー!!!!
でしたが、私の読解力不足すぎてしょーーーーじき「……うーむ?」って感想です。
一人称小説なのはいいけど、「」で括った台詞のやり取りが一切なくてテンポ感が一定過ぎたせいか、けっこう読むのに時間かかった&疲れてしまったw
でも処女作の時から私が一番好きなあたたかみある檀さんのオノマトペは顕在で嬉しかった〜!!!
父親の行いを嫌悪してきた主人公。
なのに実母が父に日常的にぶたれてるのを見て育った彼が最終的に妻のフジに対して鬱憤晴らしに殴るようになったのは誰も此家の性格から逃げられない事実を叩きつけられたようで辛かったです。
ようやく最後旅立てたとはいえ、なかなか雲行きが怪しそうで不穏すぎる……w
『家』に囚われて、影響されて、それから抜け出そうと藻掻いたり、居心地良くなって落ち着き、そうして落ち着いてしまう自分が嫌だったり。
登場人物たちが家あるいは家主(両親)の性格に引きずり込まれていろんなことが起きてしまう話だと読んでる途中は考えてました。
でも読み終えてからは住んでる人たち全員の性格が混ざり合って、結果それが家の性格になっていくのかな……と。
あと、けっこう『色』に関する描写とか触れてるところが多かった気がしてるので2回目読むときは意識して読みたい!
今以上に『家庭』が大きく絶対的な囲いだった時代性とか、母親が出奔したり、父親の事情であちこち連れ回された檀さんの過去に影響されて作品の種が生まれたのかな〜なんて想像しながら読むと楽しかったです。
それにしても檀さんの作品、主人公が憧れたり惹かれる男キャラ儚い要素持った子多すぎませんか?? 数作しか読んでないから偶然?? いやまぁ私もそういうの大好きだけれどもw