小説の神様と呼ばれるほど読みやすい文章を書く文豪とは人づてに聞いていた。
「どの程度のものか見させてもらおうか」なんておこがましい気持ちも少しありつつ、読み始めた。
読み切った今の心境といえば
こりゃ読みやすいわ・脱帽ですわ・小説の神様の異名は伊達じゃねぇわ、の三拍子。
この一作では特別作品世界に引き込まれるといった感じにはならなかった。しかし小僧やAの行動、舞台の様子が読みながらスムーズに脳内でイメージできた。
昭和の純文学なのに、短編とはいえ理解のために二度三度同じ文を読み直すというがニ回あったかなかったか程度。(長さにもよるけど他の作品だと少なくとも片手は超える人ので)
短編集にして良かった!
『城の崎にて』も他の短編も読むのが楽しみすぎる!
それはそれとして、下書きに残ってる『人間失格』やら『文劇6』やらも早く書ききってあげなきゃな……。