初めてコロナにやられました
喉痛ッい! 熱上昇下降を繰り返す!
それにしてももっと早く家族からもらってたはずなのに出たの遅かったなぁ
念願のーー!!!最推し文豪だんくんのモデル檀一雄さん処女作ーーー!!!!
でしたが、私の読解力不足すぎてしょーーーーじき「……うーむ?」って感想です。
一人称小説なのはいいけど、「」で括った台詞のやり取りが一切なくてテンポ感が一定過ぎたせいか、けっこう読むのに時間かかった&疲れてしまったw
でも処女作の時から私が一番好きなあたたかみある檀さんのオノマトペは顕在で嬉しかった〜!!!
父親の行いを嫌悪してきた主人公。
なのに実母が父に日常的にぶたれてるのを見て育った彼が最終的に妻のフジに対して鬱憤晴らしに殴るようになったのは誰も此家の性格から逃げられない事実を叩きつけられたようで辛かったです。
ようやく最後旅立てたとはいえ、なかなか雲行きが怪しそうで不穏すぎる……w
『家』に囚われて、影響されて、それから抜け出そうと藻掻いたり、居心地良くなって落ち着き、そうして落ち着いてしまう自分が嫌だったり。
登場人物たちが家あるいは家主(両親)の性格に引きずり込まれていろんなことが起きてしまう話だと読んでる途中は考えてました。
でも読み終えてからは住んでる人たち全員の性格が混ざり合って、結果それが家の性格になっていくのかな……と。
あと、けっこう『色』に関する描写とか触れてるところが多かった気がしてるので2回目読むときは意識して読みたい!
今以上に『家庭』が大きく絶対的な囲いだった時代性とか、母親が出奔したり、父親の事情であちこち連れ回された檀さんの過去に影響されて作品の種が生まれたのかな〜なんて想像しながら読むと楽しかったです。
それにしても檀さんの作品、主人公が憧れたり惹かれる男キャラ儚い要素持った子多すぎませんか?? 数作しか読んでないから偶然?? いやまぁ私もそういうの大好きだけれどもw
コミカライズしか知らない民。
突如選択を委ねられるケーキ選び、始まったクイズ大会に驚きまくっている。
しかも自分で回答する式のクイズなのでこれまた驚きだ。今まで完全に読ませるだけのノベルゲームだったのに、急にプレイヤー参加型になった(笑)
自分でも頭が硬いのはわかっているので、現状ノーヒントで解けたのは1つか2つだ。
ちなみに今るどるふのターンだが、突然ひぐらしの巫女ネタ出てきて思わず笑ってしまったのですよ。にぱ〜。
それと、クイズ正解後にちょいちょいコミカライズだとかくれんぼ内で言及されたキャラの気持ちとかが描写されていて、これはもしやかくれんぼ無いやつ? とファ不安なっている。
個人的にベアトのドア落書きと桜坐・真里亜の仲直りとお人形遊びが大好きシーンなので声優さんの演技ありで聞きたい……。
かくれんぼ、ありますように。
NHK BSプレミアムで『犬神家の一族』を観た。
前々から金田一耕助シリーズに興味があったのと、脚本が小林靖子さんで
「こりゃ面白いに違いない」と信じて放送を楽しみにしていた。
前後編を見て……面白かった!
家族と一緒に見ていたので犯人探当てをしながら見れたのも楽しめた一要因だと思う。
佐清・静馬の入れ替わりは分かったものの、母も絡んでるところまでは読みきれなかったけども。
それにしても最後の、佐清を疑って、それを考えすぎですよって返されて頭抱える金田一のシーン。
その可能性もあるよなぁ〜なるほど、と私は納得してしまった。モヤっとを残す凄くいい終わり方じゃん! と満足感をおまけしてもらった気分だった。
ところがこれ、どうやら原作にはない小林靖子のオリジナルシーンらしい。
おそろしや……。
(5月3日 追記)
横溝正史全集を少しだけ読める機会があったのでこの部分だけ原作を読んでみた。
この金田一が佐清を疑って問いかけるシーン、マジで原作に無くて震えた。
実は今回の放送を知ってから、
「せっかくなら他の金田一耕助シリーズの映像作品も観よう!」
と思い、AXNミステリーチャンネルとNHK BSプレミアムで運良く再放送に遭遇できたら観るように心掛けた。
ながらではあったが、NHKの2019年版『八つ墓村』と東映の1977年版『悪魔の手毬唄』を観ることができた。
私はこれまで横溝正史作品を読んだことがない。
金田一耕助シリーズの生みの親で日本を代表する推理作家の一人、一度筆折ったけどまた復活した事、坂口安吾が褒めてた事ぐらいしか知らない。
そんな私がこの3作を見て抱いた疑問が一つある。
横溝正史作品あるいは金田一耕助シリーズは犯人が自殺するのがお約束なのか?
個人的には各々理由や事情があるとはいえ、正当防衛とかじゃない限り、生きて人を殺したなら罪を償うべきだと思っている。
なので犯人が自ら死ぬオチがあまり好きではない。
もしかしたら運悪く犯人が自殺する作品ばかりを見てしまったのかもしれない。
映像化作品だから、改変されてるのかもしれない。
とは思いつつ、これが横溝作品のお決まりなのかどうかが気になっている。原作読むか、調べればいいだけの話ではあるけどね。
眠気に襲われてるのでとりあえず
「大宮ァァァァアアアアアア!!!!!!!!!」
「野島、どうか幸せになってくれ…………」
「むしゃさんの会話劇多めで進む作風かなり好き。相性いい気がする」
以上。チャカチャン
今回の『映像の世紀』テーマは戦時下の芸術家についてだった。
その中で名前が出てきた作家火野葦平さん。
私が彼の名前を認知したのはほんの数ヶ月前、檀一雄さんの文章に名前が出てきたからだ。
それ以前の気持ちとしては名前見たことあるな〜ぐらいのものだった。代表作『麦と兵隊』のタイトルは知っていたので。
檀さんは『文士十年説』の中で自説について改めて考えるきっかけになった出来事として火野さんの訃報をあげている。
そして太宰治さん・坂口安吾さんの死を知った時との感じた事の違いを書いていた。
私もこれまで何度かこの作品を読み直してはいたが、今まではただ同じ【死んだ】という一つの出来事だとしか捉えていなかった。
しかし今日初めて火野さんが【自殺者】だと知ったことで、感じ方の深みが変わった。作中に書かれている檀さんが電話を受けた時の衝撃や感情の重みが段違いに増したのだ。
【死】という事実にショックを受けたのは間違いないだろうけど、もしこれが自殺じゃなかったら、ここまで強く檀さんにきっかけを与える事もなかったのかもしれない……。とも少し思う。
私は『文士十年説』を読んで火野葦平さんの作品に直接触れてみたいと思った。
檀さんが「火野軍曹」と表現し、戦時下で国家に歓迎される作品を生み出し続けた人がどんな物語を書くのか知りたくなった。
とは言えまだ小説自体は読めていないのだけれども。
数日前、契約している配信サービスで映画『陸軍』が見れることを偶然知った。せっかくなので作業のお供に流してみた。
お国と陛下のために戦場に行きたがる祖父・父・息子の三世代。一応演技とはいえあれがあの頃の普通だったかと思うとやっぱり怖いし、たった数十年前の出来事だと思うとなおさら恐ろしい。
そんな中で最後の出兵する息子を追いかける母親の姿はとても印象に残った。ながら見ですら印象的だったのだから、終始映画と向き合い続けていたらもっと強く感じるものがあったと思う。
息子を見送る母親の目には作中で強く描かれていた立派に戦ってきなさいという気持ちではない「行かないで。死なずに帰ってきて」という悲しい願いが籠もっているように見えた。
その一方で息子は明るい表情で母親を見ていて、そのギャップにゾッとした。
もちろんメディアミックスなので原作を手掛けた火野さんだけじゃなく、監督や他の人の伝えたいことも混ざっているだろう。
でもだからこそ原作を読んで比べたいな、とも思った。
最後に今日の映像の世紀を見て思ったことをポツリ。
国に従う・従わない、国に残る・他国へ亡命する、どちらが正しいか私には判断できない。それでもどちらも自分の守りたい文化や表現のために闘っていて、そんは姿はかっこいいなって。